訃報       Dr. Jacqueline(Jackie) Kirk

 我々の研究室の朋友、Dr. Jacqueline(Jackie) Kirk [ジャクリーン(ジャッキー)カーク博士] (享年40歳)が、2008年8月13日、アフガニスタンで亡くなりました. 技術アドバイザーとしてアフガニスタンの子供の教育の改善のため、 NGOである International Rescue Committee(IRC) の一員として活動している最中でした.
 マギル大学とIRCの発表は、以下にあります.
       マギル大学        IRC
 日本ではほとんど報道されませんでしたが、イギリスやカナダの報道やこれらの発表によれば、 2008年8月13日の朝、地方のコミュニティとの障害を持つ子供の教育に関する2日間のミーティングを終え、 首都カブールに戻る途中、彼女を含むIRCのスタッフ3人と2人のドライバーが待ち伏せ・銃撃され、 IRCのメンバー3人とドライバー1人が命を落としたとのことです.
 彼女は、夫で現在カナダのモントリオールにあるマギル大学の准教授・副工学部長の Dr. Andrew(Andy) Kirk [アンドリュー(アンディー) カーク博士] が1992年~1993年に客員研究員(ポスドク)として、 我々の研究室に滞在した際に、一緒に来日し、1年間日本に滞在しました.その間、日本の文化の紹介、 地域との交流、研究室との交流等、今でも、その積極的な活動が脳裏に浮かんで来ます.
 Prof. Andrew Kirkは、札幌で開催されたInternational Conference on Photonics in Switching 2008 (2008年8月4日-7日)での招待講演のため来日し、 8月11日に我々の研究室を訪問して帰国した次の日にこの訃報を聞くこととなりました. 彼の気持ちを思うと、察するに余りあるものがあります.
 彼女は何事にも積極的で、特に教育の問題には強い関心があり、 IRCに加わる前にはユネスコやユニセフ等に関連した仕事で、紛争地帯の教育にも積極的に関わってきました. 日本に滞在していたときも、日本の文化を海外に紹介するため、積極的に日本の文化の理解に努め、 日本の文化のよき理解者であると同時に、その深い理解に基づく情報を発信し、 日本の文化に対する海外での理解増進に努力を惜しみませんでした.
 彼女の突然の訃報に接し、我々の驚きと深い悲しみはとても言葉では言い表せません. ここに彼女の生前の活動、とくに発展途上国の教育にかけた生涯に大いなる敬意を表するとともに、 Prof. Andrew Kirk はじめご家族ご親族の皆様に心より哀悼の意を表します.
 どうか安らかにお休みください.
東京大学 石川正俊          

お知らせ

 Dr. Jacqueline Kirkのご葬儀は、2008年9月5日(金)に、 イギリスのサフォークにあるセント・アンドリュース教会で行われました.
 また、2008年9月16日(火)にカナダ・モントリオールのマギル大学レッドパスホールで追悼式が開かれました.

 新しい基金(ジャッキー カーク追悼基金)がマギル大学に設立されました. この基金は、開発途上国や紛争地域の国からの学生への奨学金等で、 彼女が行ってきた仕事に関連した活動をサポートするために使われる予定です. この基金への寄付は以下にお願いします.
             Jackie Kirk Memorial Fund
             Katie Whitehead, DAR Officer, Faculty of Education, McGill University,
             3700 McTavish, Room 210, H3A 1Y2, Canada
"McGill University"宛の小切手を作り、"Jackie Kirk Fund"というメモを添付してください.
この基金に関するマギル大学の発表は、以下のページをご覧下さい.
       http://www.mcgill.ca/newsroom/news/item/?item_id=101589

 また、IRCもJackie, Shirley, Nicole, Mohammedの4人を記念するため、 追悼基金が作られ、Dr. Jacqueline Kirkが心血を注いだ現地での教育プログラムを直接支援するために用いられる予定です.
             The Special Memorial Fund
             International Rescue Committee
             122 E. 42nd Street New York, NY 10168-1289 USA
この基金に関するより詳しい情報は、以下のページをご覧下さい.
       http://www.theirc.org/where/afghanistan/in-memoriam.html
       https://secure.ga3.org/03/memorialfund

[注意] 以上の情報に関しては、必ず最新の情報を関連ページで確認してください.

上記の基金への日本からの送金窓口の終了と今後の対応について

 平成20年12月17日の朝日新聞(夕刊)の記事を受けて、上記の基金に直接送金できない、 あるいは送金が難しい方のために、送金窓口をボランティアで開設して参りましたが、 2009年8月13日をもちまして、窓口を閉じて送金作業に移りました.多数の方々から、 上記基金への送金を賜りまして、心よりお礼申し上げます.今後は、 上記基金の活動を陰ながら支援していきたいと考えております.もし、 関連した事項でご質問などございましたら、以下の連絡先までお問い合わせいただければと存じます.

    問い合わせ先
    〒113-8656 東京都文京区本郷 7-3-1
    東京大学工学部計数工学科教授 石川正俊
    電話:03-5841-8602,FAX:03-5841-8604
    電子メイル: Masatoshi_Ishikawa@ipc.i.u-tokyo.ac.jp
東京大学 情報理工学系研究科 システム情報学専攻 ・創造情報学専攻 / 工学部 計数工学科 石川奥研究室
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