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箱の中の自己 (boxedEgo): 自分をのぞき見るメディアアート

概要

BoxedEgo(箱の中のエゴ)は自己の為の二重の罠である。 展覧会を訪れた鑑賞者は、 まず展示室の隅に置かれたピープショー(見せ物箱)と鑑賞者自身に好奇心をそそられることになる。 のぞき穴をのぞくと、一見その箱には何も含まれていないかの様に見えるが、 鑑賞者が言葉を発したり、息をすると、その箱は人間という餌食を見つけ出し、 彼らを箱の中に引きずり込んでしまう。その事によって、 鑑賞者を鑑賞される対象へと変化させることになる。 箱の中に閉じ込められた鑑賞者は徐々に三次元の小人として現れるが、 ライブストリーミングの遅延を利用する事によって鑑賞者は当初他者を見ているかの様な錯覚に陥る。 鑑賞者が静止すると、イルージョンは終わりを迎え、その箱は徐々に、 無限に連なる隠れた空間から餌食を追い出して空になっていく。 Boxed Egoは多数の映写技術的視覚効果を合わせる事で、 不思議な体外離脱体験を創造する事を目的としている。 (ステレオスコープ、ジオラマ、ピープショー、ペッパーズゴースト) 研究の観点から考察すると、 この作品は脳科学の視点からみる小視症による人口遅延を用いた自己像幻視の閾を探る実験として捉えることが出来るだろう。

boxedEgo installation

二つのステレオカメラは四角い見せ物箱のある小さな台の上に向けて設置され、 カメラから撮影されたライブビデオは箱の中にある二つの小さなディスプレイから上映されている。 (箱に付いている二つの穴は立体鏡眼鏡と言える。) 現実空間に分離して設置された二つのビデオカメラ (目と目)の間の距離は実際の目と目の間の距離の約10倍に設定されている為、 鑑賞者は10分の1に縮小された展示場の中にいる同じく縮小された自己を見る事が出来る。 これはハイパーステレオ効果を使った物である。 (カメラとカメラの間隔を、人間の眼の間隔よりも遠くして、 肉眼では知覚できない奥行感を作り出す) 箱の中の角に確実に適合する誤った三次元の角はLCDを元にしたステレオペア (視差が生じるような2枚の画像を左右に並べたステレオグラム)によりもたらされ、 特殊なレンズ/プリズムによって右の眼のバージェンス (双眼視のために必要とされる反対の方向の両方の目の同時動き)を生む事が出来た。

動画



参考文献

  1. Cassinelli, A., and Ishikawa, M., Boxed Ego. Devices that Alter Perception Workshop (DAP 2008) in conjunction with UbiComp 2008, September 21st, 2008, Seoul, South Korea (2008) [PDF-283KB][PPT-7MB].
  2. More detailed page (including exhibition history): http://www.k2.t.u-tokyo.ac.jp/members/alvaro/boxedEgo/

東京大学 情報理工学系研究科 システム情報学専攻 ・創造情報学専攻 / 工学部 計数工学科 石川渡辺研究室
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